一般歯科

虫歯の進行度

虫歯は、進行するにつれて歯の奥の方まで侵食していき、最終的には歯を喪失してしまいます。主に5つの段階があり、それぞれ治療法も異なってきます。虫歯が進行すると、治療に時間と費用がかかりますので、早めの治療をおすすめします。

最初期（CO）

歯に穴が開く前の段階です。溝の部分に茶色い着色が見られることがありますが、歯を削るといった積極的な治療は行いません。しかし、きちんと観察しておかないとC1の虫歯になってしまいますので注意して下さい。

初期（C1）

虫歯の部分をタービンで削り取った後、天然歯の色に近いレジンなどで埋めます。虫歯の範囲がエナメル質に限られるため、通常は麻酔をしなくても治療中に痛むようなことはありません。

中期（C2）

エナメル質の下にある象牙質にまで虫歯が達している状態です。治療中にも痛むことがあり、麻酔が必要となることもあります。麻酔の要・不要については、担当の歯科医師が判断いたします。虫歯を取り除いた後は、型取りをして、後日でき上がった詰め物または被せ物を接着します。

後期（C3）

C3の段階になると、既に虫歯が歯髄腔にまで侵食しており、非常に多くの細菌に感染しています。そのため、さらなる細菌の侵入を防ぎ、痛みを防ぐために歯髄を取り除かなければなりません。歯の中をきれいに消毒した後、根尖孔までを完全に薬で塞ぎ、根っこ内部と外部とを遮断します。歯の根の治療を終えたら、金属などを使って土台をセットし、被せ物を装着します。

末期（C4）

この段階まで来ると、もはや歯を残す治療は出来ません。早く歯を抜いて傷の治りを待ち、喪失部位を入れ歯やブリッジ、インプラントなどで補綴します。歯を抜いた後の傷は、程度にもよりますが、1週間ほどで痛みが無くなり、1～3ヶ月かけて徐々に治っていきます。

根管治療について

歯の根の中の悪くなった歯髄や汚染された象牙質を取り除き、根の中をきれいに清掃することを根管治療と呼んでいます。神経まで虫歯が進行してしまった場合には、歯髄を取り除き、根管治療を行うことになります。丁寧に治療するには時間がかかりますが、大切な歯を抜かずに温存し、歯の寿命を延ばすことにつながってきます。

• 虫歯
• 神経を取る
• 根管を洗浄・消毒
• 神経の穴を薬で詰める